【意味が分かると怖い話】血痕

意味が分かると怖い話

玄関のドアの鍵を開けると、血の匂いがただよってきた。
部屋の壁一面に血文字で「呪ってやる」と書き殴られていた.
玄関のドアは鍵をかけておいたのに、どうやって部屋に侵入したのか。
もしかしたら、まだ犯人が部屋の中に隠れているかもしれない。
全身の神経を研ぎ澄ましながら静かに後退し、そっと玄関の外へ出た。
習慣とは不思議なもので、こんな時でも無意識に玄関ドアの鍵をかけ直して、急いで家から離れた。

近所の交番に駆け込むと、穏やかな雰囲気の警察官が応対してくれた。
「どうかなさいましたか?」
「帰宅したら部屋の壁一面が血まみれになっていました
それを聞いた警察官の顔には緊張の色が浮かんだ。
「それは大変でしたね。部屋には誰かいましたか?」
「いいえ、誰もいないようでした。でも犯人が隠れているかもしれないと思い、急いで逃げてきました」
「分かりました。それで、壁には何が書かれていたのですか?」
「大きな文字で『呪ってやる』と」
「ふむ。犯人に心当たりはありますか?」
「いえ、ありません。そもそも玄関ドアは施錠されていたのに、どうやって侵入したのかも分かりません」

このようなやり取りの後、警察官はおもむろに立ち上がって言った。
「それでは、これからご自宅の様子を見に行きましょう。本官が先に立って入りますので、玄関前までご案内ください」
「はい、分かりました。よろしくお願いします」
警察官が一緒に来てくれるなら心強い。
まずは一安心と、私は胸をなでおろした。

ポル子
ポル子

家に帰ったら壁が血まみれだったなんて、想像するだけで恐ろしいわ!

ナゾおじさん
ナゾおじさん

これは怖いよな。

ポル子
ポル子

でもお巡りさんが助けてくれてよかったわね。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

しかし、この警察官の対応は何かおかしくないか?

ポル子
ポル子

言われてみれば、いきなり被害者と一緒に現場に行こうとするものかしら。
犯人がひそんでいるかもしれないのだから、本署に連絡して応援を頼むとか、もっと慎重に行動しそうなものよね。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

確かにそうだな。それに、会話の中にもっと決定的におかしな部分がある。

ポル子
ポル子

え?そんなところがあるの?

ナゾおじさん
ナゾおじさん

もう一度よく読み返してごらん。

↓↓↓解説↓↓↓

 

 

 

 

 

【解説】
警察官は被害者に「壁には何が書かれていたのですか?」と尋ねている。
しかし、そもそも被害者は「壁一面が血まみれだった」としか伝えておらず、血文字が書かれていたとは言っていない。
なぜ警察官は壁に血文字が書かれていたことを知っていたのだろうか。
警察官が事件に関与している可能性が高く、被害者は安心している場合ではない。

※この文章はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。

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