【意味が分かると怖い話】祖父の遺言状

意味が分かると怖い話

祖父は自称超能力者だった。
30年後に日本で大災害が起こるとか、100年後に世界大戦が始まるといった、予言めいたことを毎日のように話していた.
しかし、家族や周りの人間は誰も祖父の予言を信用せず、高齢のせいで意味不明なことを口走っているのだろうと思っていた。

そんな祖父が亡くなったと、母から電話で知らされた。
地方で一人暮らしをしていた俺は、葬式に参列するためにすぐに実家に帰省した。
通夜が終わったあと、母から1通の手紙を受け取った。
数年前に祖父から預かっていた、俺宛ての遺書らしい。
俺は自室に戻ったあと一人で遺書の封を開いた。

『お前がこの手紙を読んでいるということは、わしはもうこの世にいないのだろう。
お前に遺してやれる財産は特に何もないが、ひとつ大切なことを伝えておく。
2023年9月15日の深夜、お前が一人暮らししているアパートが火災で全焼する。
このままアパートに住んでいるとお前の命が危ない。
すぐ別の場所に引っ越しなさい。

お前はまだ若い。
この先の人生、良いことも悪いことも山ほどあるだろう。
どうか令和の時代をたくましく生き抜いてほしい。
わしはいつでもあの世からお前を見守っている。

2018年12月10日 祖父より』

この遺書を読んだ俺は、すぐに引っ越しをする決意をした。

ポル子
ポル子

お悔やみ申し上げます。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

孫思いの優しいおじいさんだったようだな。

ポル子
ポル子

アパートが火事になるっていうおじいちゃんの遺書を読んで引っ越すことにしたみたい。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

でもおかしいと思わないか? おじいさんの予言は誰も信じていなかったのに、主人公はどうして火事の話を信じたのか。

ポル子
ポル子

うーん、おじいちゃんが大好きだったからとか?

ナゾおじさん
ナゾおじさん

それはそうかもしれないが、もっと決定的な部分がある。 それは遺書にある「どうか令和の時代をたくましく生き抜いてほしい」という一文だ。

ポル子
ポル子

どうして?

ナゾおじさん
ナゾおじさん

おじいさんが遺書を書いたのは2018年12月10日。 なにか気づくことはない?

ポル子
ポル子

おや?

↓↓↓解説↓↓↓

 

 

 

 

 

【解説】
祖父の予知能力は本物だった。
遺書の中に「令和」の元号が記載されているが、新元号が発表されたのは2019年4月1日のこと.
祖父が遺書を書いた2018年12月10日の時点で令和という元号を知っているはずがない。
つまり祖父は予知能力で次の元号が令和であることを知ったのだ。
この事実に気がついた語り手は、祖父の書いた通りアパートの火災が起こることを確信し、引っ越しを決意した。

※この文章はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。

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