【意味がわかると怖い話】ニューヨークの友人

意味が分かると怖い話

ユウジはオンラインゲームで知り合った友達だ。
両親の仕事の関係でニューヨークに住んでいるらしい。
今日はインターネットのビデオ通話で、ゲームの話題で盛り上がった。
画面の向こうのユウジの部屋には、窓から明るい日差しが差し込んでいた。
ニューヨークは快晴のようだ。

そのとき、僕の携帯電話に他の友達からメールが届いた。
「ごめん、ちょっと待って」
ユウジに断ってから、手早く返信した。
「おい、何やってんだよ」
「え?」
「今、僕と話してる途中だろ?なんで他のやつにメール打ってんだ」
ユウジが急に不機嫌になった。
「いや、ちょっと返信しただけだよ」
「うるさい!バカにしてるのか!」
突然声を荒らげて、ユウジが立ち上がった。
「僕と話してる時は集中しろよ!舐めるのもいい加減にしろ!」
そう叫んで画面から消えたかと思うと、ユウジはナイフを手に持って戻ってきた。
「今からお前のところに行くからな!後悔させてやる!首を洗って待ってやがれ!」
そう言い残してまた画面から消えた。
荒々しい足音とドアを激しく閉める音を残していった。

僕はあわててビデオ通話をオフにした。
ユウジの態度の急変に驚いて、しばらく胸の動悸が止まらなかった。
しかし、冷静に考えれば、ユウジがいるニューヨークと僕がいる東京は1万キロメートル以上も離れている。
ナイフを持ったユウジがここまで来ることはまずあり得ない。
僕は少し落ち着きを取り戻して、窓の外の青空を眺めた。

ポル子
ポル子

ユウジくん、怖い子ね。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

友達を独占したいのか、ちょっと困った少年だね。

ポル子
ポル子

ナイフを持ち出すなんて、穏やかじゃないわ。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

危ないやつだな。

ポル子
ポル子

でも、ニューヨークから東京までなんて、そう簡単に来られないわよね。
とりあえず心配しなくていいんじゃないかしら。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

ところがそうとは限らない。ユウジが意外と近くにいる可能性がある。

ポル子
ポル子

え?どういうこと??

ナゾおじさん
ナゾおじさん

もう一度よく読み返してほしい。ヒントは窓の外だ。

↓↓↓解説↓↓↓

 

 

 

 

 

【解説】
ユウジがニューヨークに住んでいるというのは嘘だった。
冒頭にユウジの部屋の窓から日光が差し込んでいる描写があるが、文末の部分では語り手の家の窓からも青空が見えている。
しかし、ニューヨークと東京には13時間の時差があるため、どちらも同時に日中であるとは考えにくい。
ユウジは意外と近くにいる可能性が高く、安心している場合ではない。

※この文章はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。

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