【意味が分かると怖い話】隣人の声

意味が分かると怖い話

俺は木造のボロアパートに住んでいる。
家賃が格安だが、その分住み心地はよろしくない.
特に隣家との間の壁は防音性が悪く、テレビの音などはほとんど筒抜けだ。
漏れてくる音から隣の人がどんな番組を見ているかだいたい分かってしまう。
銃声や爆発音、悲鳴や怒号が聞こえてくることが多く、アクションやホラー映画が好きらしい。

ある日の夜、ボロアパートの自室でくつろいでいると、突然テレビや照明の電源が落ちた。
窓から外の様子を見たところ、家々の照明や道路の街灯、信号機も消えていた。
どうやら地域一帯が大規模な停電に見舞われているようだ。
電気製品がまったく動いていないと、なんだか妙に静かになった。
普段いかに電気に依存して暮らしているかを思い知らされる。
俺は思いがけず訪れた静かな夜を楽しむことにした。

その時、静寂を破るように隣の部屋から言い争うような声が聞こえてきた。
また隣人がホラー映画でも見始めたのだろう。
口論のような声はだんだん激しくなり、何かドタバタと暴れ回るような騒音が加わった。
そして突然、ひときわ大きな絶叫が聞こえたかと思うと、急に静かになった。
なにやら派手な映画を見ているらしい。
こんな停電の夜ぐらい、テレビなんて見ずに静かに過ごせばいいのに。

ポル子
ポル子

おとなりのテレビの音まで聞こえちゃうなんて、壁薄すぎね。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

そうだな。
アパートの壁とトンカツは厚いほうがいいな。

ポル子
ポル子

ブヒッ!
トンカツの話はやめようよ!

ナゾおじさん
ナゾおじさん

冗談はさておき、おとなりさんはテレビで映画を見るのが好きなようだ。

ポル子
ポル子

そうみたいね。
停電の時ぐらいテレビ見なければいいのにね。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

君は今、ものすごく変なことを言っているぞ。
気づいているか?

ポル子
ポル子

え?
何か変なこと言ったかしら。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

もう一度よく読み返してみよう。

↓↓↓解説↓↓↓

 

 

 

 

 

【解説】
地域一帯が停電しているのだから、隣人がテレビを見ているはずがない。
つまり、隣から聞こえてきた言い争う声や絶叫は、映画などではなかった。
語り手の住むボロアパートで、何か大変な事件が起こっているようだ。

※この文章はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。

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