【意味が分かると怖い話】ツインルーム

意味が分かると怖い話

ある会社員の男が地方出張のため、インターネットの宿泊予約サイトでビジネスホテルを予約した。
予約したプランは、いわゆるツインルームのシングルユースというやつだ.
ベッドが2台ある部屋を一人で利用する。
別に料金が二人分になるわけではないので、特に深く考えず予約した。

出張初日の仕事を終えて、ビジネスホテルにチェックインした。
部屋にはやはり2台のベッドがあり、どちらもきれいに整えられている。
歯ブラシもタオルも浴衣もすべて二人分用意されていた。
シングルユースだからといっても、普通は二人分の用意がされているものだ。
男はなんとなく気が引けて、どの備品も一人分だけ使用した。

翌朝、男は朝食をとるためホテルのレストランに向かった。
朝食付きのプランを予約していたので、席はすでに用意されているはずだ。
案内されたテーブルは二人掛けで、なぜか二人分の食事が用意されていた。
さすがに朝食まで二人分用意されているのはおかしい。
スタッフを呼び止めて、余分な食事を下げてもらった。
スタッフは少し不思議そうな顔をしながらも、すぐに食事を下げてくれた。

朝食を終え、身支度を済ましてから、男はフロントでチェックアウトの手続きをした。
フロントスタッフに告げられた料金を聞いて、男は不審に思った。
どうやら二人分の宿泊費を請求されているようだ。
男はやんわりと一人で宿泊したことを伝えると、フロントスタッフは首をかしげながらパソコンを確認した。
間違いに気づいたのか、フロントスタッフは丁重に謝罪して、一人分の料金に訂正してくれた。

出張先での仕事をこなして帰路に着く前に、男は喫茶店に立ち寄って一休みすることにした。
レトロで落ち着いた喫茶店のカウンター席に座り、マスターにホットコーヒーを注文した。
マスターは水の入ったコップを二人分差し出して、男の隣の誰も座っていない席に向かって話しかけた。

「お連れ様は、ご注文はいかがなさいますか?」

ポル子
ポル子

二人用の部屋に一人で泊まれることがあるのね。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

割とよくあるな。

ポル子
ポル子

それにしてもホテルのスタッフさんはおっちょこちょいだったね。

一人で泊まっているのに、二人いると勘違いしているみたい。

ナゾおじさん
ナゾおじさん

喫茶店のマスターなんて、誰もいないところに向かって話しかけたりしてな。

ポル子
ポル子

あれ?これってもしかして・・・

↓↓↓解説↓↓↓

 

 

 

 

 

【解説】
男はいつの間にか目に見えない「誰か」と一緒に旅をしていた。
ホテルのスタッフや喫茶店のマスターには、その「誰か」が見えていたらしく、親切におもてなしをしてくれていたようだ.
見えないお連れ様は、一体どこまでついて来るつもりなのだろうか。

※この文章はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは、一切関係ありません。

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